ゲノム編集育種を考えるネットワーク/ 最新情報セミナー
「気候変動に克つ!育種技術が切り拓く次世代コメ品種開発の最前線」
【開催日時】8月29日(金) 15:00~17:00
【会場】 ZOOMウェビナー
【定員】 985人
【主催】 ゲノム編集育種を考えるネットワーク
【共催】 バイオインダストリー協会、 次世代育種技術研究開発プラットフォーム、日本種苗協会、バイテク情報普及会、アメリカ種苗協会
お申込みはこちら
https://zoom.us/webinar/register/WN_4Y2g6CblR8e3jHzAm7fnmg#/registration
気候変動による高温・干ばつなどの環境ストレスは、水稲の安定生産に深刻な影響を及ぼしています。こうした状況に対し、育種の現場では、環境ストレスに強いコメ品種の開発が加速しています。
本セミナーでは、4名の講師をお迎えし、気候変動下でも安定して収量・品質を確保できる育種技術を適用した次世代コメ品種の開発、コメの生産の現状および将来像について幅広い視点で講演いただきます。
育種を通じて、これからのコメづくりがどう変わるのか。研究者、農業者、技術者、事業者、メディア、消費者など、多様な立場の方々にとって有益な学びの場となることを目指しています。皆さまのご参加をお待ちしております。
(1)同時通訳付き: Zoomウェビナーの同時通訳機能で聴講言語(和・英)を選択できます。Zoomウェビナーにご参加後、「通訳」メニューから聴講言語をご選択ください。その際に「オリジナルオーディオをミュートする」を選択すると、通訳後音声が主に聴こえます。
(2)お申込み下さいました方々には、開催日前日と開催1時間前にリマインドメールの送信を予定致します。
(3)本シンポジウムでは、後日の講演動画のオンデマンド配信、講演資料PDFの公開はございません。何卒ご了承の程お願い致します。
【プログラム】
15:00~15:05
はじめに 総合司会
15:05~15:25
高温耐性品種「にじのきらめき」の紹介
長岡 一朗 氏(農研機構 中日本農業研究センター(上越研究拠点)水田利用研究領域 作物開発グループ)
概要:温暖化に伴って水稲玄米における白未熟粒の発生の増加が顕在化しており、高温でも白未熟粒の少ない高温耐性品種に対するニーズが非常に高まっています。今回は、農研機構が開発した高温耐性品種「にじのきらめき」について、その概要をご紹介します。
15:25~15:45
レジリエントな収穫、上昇する海面: ALORAの高温耐性および海洋栽培用品種で米の未来を拓く
ルーク・ヤング 氏(ALORA Innovation Inc. CEO)
概要:気候変動が深刻化する中、日本の農業は気温上昇から農耕地の減少、塩害に至るまで、前例のない課題に直面しています。ALORAは2つの革新的な技術で農業バイオテクノロジーの飛躍的な進歩を牽引しています。高温下でも安定した収穫量が得られる高温耐性エリート米品種と淡水や化学肥料、農薬を一切使用せずに栽培できる世界初の海洋栽培米品種です。私たちのビジョンは、外洋水や沿岸水を生産的な農地へと変えることでイネの栽培域を拡大し、食料安全保障と持続可能性を確保することです。本講演では、最新の試験結果を共有し、日本の機関や企業との連携機会について述べるとともに、日本が次世代の気候変動適応型農業の普及をリードする方法を探ります。
15:45~16:05
これからの水稲経営の現場で求められる品種改良とは
徳本 修一 氏(トゥリーアンドノーフ(株) 代表取締役)
概要:大離農時代を前に、特に大規模な水稲経営の現場では、更なる省力化・生産性向上への挑戦が始まっています。節水型乾田直播の実践を紹介しながら、現場の課題と期待する品種改良について、率直にお話します。
16:05~16:25
コメにおける新規(技術)事業 国内&海外
有馬 暁澄 氏 (Beyond Next Ventures(株) パートナー)
概要:ゲノム編集技術は、CRISPR-Cas9をはじめとする革新的アプローチにより、生命科学分野における新規事業創出の中核技術となりつつあります。国内外のスタートアップは、疾患治療、農業改良、細胞・遺伝子治療などの応用領域で次々と登場し、投資先としても注目を集めています。本講演では、国内外の最新技術動向、事業化の現状、規制・倫理的課題、資金調達環境などを概観し、ゲノム編集を軸とした新規事業開発の可能性と将来像を、ベンチャーキャピタルの視点から検討します。
16:25~17:00
総合質疑・パネルディスカッション
ファシリテーター
高橋 宏和 氏 (名古屋大学 大学院生命農学研究科 准教授)
津田 麻衣 氏(東洋大学 食環境科学部 准教授、ゲノム編集育種を考えるネットワーク)